8/4(日)の午後、茅ヶ崎市美術館にて企画展「美術館まで(から)つづく道」・手話で楽しむ鑑賞ツアーを行いました。
手話で楽しむ鑑賞ツアーには茅ヶ崎市在住の小学生と彼らの家族、聞こえない人たち、他館の学芸員、出展したアーティストなど、いろいろな人が集まりました。西岡が「人と作品をつなぐ」ファシリテータ(専門的な解説はしません)を、市川、和田が手話通訳を受け持ちました。
最初に、参加者みんなに配布したコースターに【 家から美術館までの道で一番記憶に残ったこと 】を描くようお願いしました。そして、各自、自己紹介とともにコースターに描いたことについてお話してもらいました。
鑑賞ツアーでは、4つのキーワード「視線の高さ」「奥行き」「居心地」「音を見る」をベースに、それぞれが五感で感じたことを語り合いました。
鑑賞ツアーのファシリテータを聞こえない人が受け持つと、
・みんなの会話に聞こえない人がおいていかれるというようなことがなくなる
・参加者が発言する時に自然に「身振り」「表情」を加える等工夫しながらお話するようになる
という利点があります。
小学生の女の子たちが、自身が感じたことをいろいろとお話してきた時。
一人でみてまわった時は気づかなかった、と他の人のお話から知った時。
音の出る作品について、聞こえる聞こえないに関係なくみんなで語り合った時。
その時その時の参加者たちの「身振り」、「表情」がとっても印象的でした。
そして、参加者のほとんどが鑑賞ツアー後も各自で見てまわったり、今回の鑑賞ツアーについて語り合っていたりしていました。
今後、いろいろな人がともに楽しめるようないろいろなカタチの鑑賞ツアーが各地の美術館で広がっていけたらいいですね。