「きこみゅ」第2回は、六本木ヒルズのパブリックアートの手話鑑賞ツアーでした。ツアーを西岡・和田組と市川・梅田組と2つのグループに分かれて行い近くのカフェにてみんなで振り返る、という流れです。
※「きこみゅ」…「聞こえない人、聞こえにくい人、聞こえる人とミュージアム」「聞こえない人、聞こえにくい人、聞こえる人のまざりあうコミュニケーション&コミュニティ」を意味しています。
六本木ヒルズの毛利庭園にて「ペアで池を周ってみてお気に入りのスポットを見つけ作品を入れて撮影。それにタイトルをつけてみんなに発表。」という西岡・和田組のツアーの様子です。
アートを通してコミュニケーションを促進する狙いでしたが、3ペアそれぞれの個性が出ていて、予想以上に面白いタイトルや撮影画像が出てきました。
内田繁《愛だけを…》(ベンチ)での市川・梅田組の様子です。
「好きなところに座ってみよう」と投げかけ、まずは参加者に思い思いに座ってもらうアイスブレイク的な鑑賞。最初から一気にくだけた楽しい雰囲気に。その様子を見ていて「全員でどうやったら座れるか?」と次の投げかけをしたところ、全員がちゃんとうまく座れる状態に。人が座っていない時よりも、作品がいきいきとして見え、参加者の表情もとても楽しそうだったので、記念撮影。
六本木けやき坂通りの《アーチ》での西岡・和田組のツアーの様子です。
みんなで外から見て、どんな感じ?と問いかけることからはじまり、それとなく《アーチ》に入ってみる、座ってみたりするよう誘導して、みんなの会話を引き出すことをしてみました。
最初は「モデルルームみたいな感じ」「住宅の設計図を見ているよう」というような、コメントが寄せられました。それが中に入ってみると作品がイキイキしてくることにみんな気づきます。
すると。次第にみんな作品内でパフォーマンス的な行動をするようになってきて、オイオイ(^^;とこちらが心配になってくるような、通りがかりの人、近くのお店の店員、ヒルズの警備員、通過するバスの乗員までもが「なんだろう?」と私たちの様子を見てくるような、そんな盛り上がりでした。
みんなが入りワイワイすることで《アーチ》がものすごく輝いているような気がしました。もしかすると《アーチ》はその時を待っていたのかもしれません。美術館内でガラスケースを通して作品を見るのとは違う魅力を発見した気分です。
そして、近くのカフェにて別グループと合流して、ツアーの振り返りを行いました。
次の企画についてのリクエストも出るなど盛り上がり、その後もみんな立ち話をしていてなかなか帰らないいい雰囲気ができていました。