ニュース

11/5 横須賀美術館にて職員対象のダイバーシティ研修の講師をしました

美術と手話プロジェクトの西岡は、株式会社UDジャパンから依頼を受け、11/5に横須賀美術館にて美術館職員対象のダイバーシティ研修を車いす、見えない人とともに講師をする機会をいただきました。その研修は、神奈川県内の4つの美術館の館長・学芸員と芸術祭連携団体の実行委員等が集まり、2016年度に立ち上げられたアートプロジェクト「みんなで“まなびほぐす”美術館―社会を包む教育普及事業―」MULPA関連企画のひとつです。

受講者たちから事前にこのような質問が寄せられました。

「障害のある方と言っても、さまざまな障害のある方がいるため、どのように接してよいかわからないことがあります。」
「対応の経験がないので必要になった時にどのようにしたらよいか知りたいです。」
「鑑賞ルールなどはどこまでこちらからお願いできるでしょうか(触れる、大きな声等)また、わかりやすい言葉かけの使い方があれば教えていただきたい。」
「耳の不自由な方への(館内放送が聞こえないので)各展示室のスタッフがどのようにお声がけしたらよいか。」

研修では、美術館職員たちに聞こえない人についてお話するとともに、美術と手話プロジェクトでの活動紹介、そして、美術と手話プロジェクトで作成した「コミュニケーションボード」「みんなで楽しむために美術館からのお願い」ボードの紹介をしました。

横須賀美術館や他館から参加した職員それぞれが、真剣にお話を聞いていろいろと質問してきたのが大変印象に残りました。
全国各地の美術館にて、美術館職員対象のこのような研修が行われていくことで、いろいろな人にとって、より美術館が気軽に遊びに行けるスポットになるのではないかと感じました。

 

 

ニュース一覧にもどる