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10/10 東京都現代美術館 手話通訳付きMOT美術館講座のご案内

※東京都現代美術館から寄せられた情報を載せています。

「MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」 関連イベント
手話通訳付きMOT美術館講座
https://www.mot-art-museum.jp/events/2022/09/20220927093753/

障害者文化論を専門とする荒井裕樹氏をお迎えし、企画展「MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」に関連したプログラムとして実施します。

「MOTアニュアル2022」展出品作品のうちの一つ、工藤春香《あなたの見ている風景を私は見ることはできない。私の見ている風景をあなたは見ることはできない。》では、旧優生保護法と障害当事者運動をめぐる歴史の一部として、米津知子氏が取り上げられています。

ウーマン・リブの活動家で自身も足に障害を持っていた米津氏は、1974年、東京国立博物館で開催された「モナ・リザ」展において、「身障者を締め出すな!」と叫びながら《モナ・リザ》の入っているガラスケースに向け、赤いスプレーを噴射しました。この展覧会では、会場が混雑することを理由に、介助を必要とする障害者や乳幼児連れの入場が断られており、そのことへの抗議として行ったものでした。

1967年、大学闘争の時期に多摩美術大学に入学した米津氏はその後、女性解放を掲げたウーマン・リブの活動に参加するようになりました。1972年、優生保護法改正案が国会に提出された際には、女性の性と生殖の選択権を求めるウーマン・リブの運動と、障害を理由とする中絶を認める改変に抗議する障害者運動とが、異なる主張ながら、連帯を模索していました。米津氏はウーマン・リブの活動に参加しながら、障害当事者でもある一人の女性として、その狭間で揺れ動きながらも行動しました。

「理由を知るには人生を語る覚悟がいる。」
これは、この度お話いただく荒井氏が、本年6月に上梓した、米津氏についての著書『凛として灯る』(現代書館)の言葉です。簡単な因果関係にまとめることができない動機や理由について、米津氏の人生を知ることで迫ろうとした荒井氏に、その取材の過程や、そこでの発見についてお話いただきます。

・日時:2022年10月10日(月・祝)14:00~15:30(開場13:45)
・場所:東京都現代美術館 講堂(地下2階)
・登壇:荒井裕樹(障害者文化論、日本近現代文学)
・定員:180名(事前予約不要、当日先着順)
・参加費:無料

※新型コロナウイルス感染拡大予防の観点から必要な対策を講じて実施いたします。感染拡大状況によっては、急な中止・変更となる可能性がございますので、あらかじめご了承ください。

※本プログラムが中止・変更となった場合は、当館ウェブサイト、Twitterでお知らせいたします。

※その他のご来館時の注意事項、東京都現代美術館の感染防止対策は当館ウェブサイトでご確認ください。皆様のご協力をお願いいたします。

東京都現代美術館では「手話」による美術館案内映像を制作いたしました。こちらもご覧ください
手話による東京都現代美術館のご案内

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