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9/16 京都国立近代美術館「ドレス・コード?-着る人たちのゲーム」展 関連ワークショップ 手話とアート「それってどんな服?~sign language dress up~」を 行いました。

9/16(月・祝)の午後、京都国立近代美術館にて「ドレス・コード?-着る人たちのゲーム」展 関連ワークショップ 手話とアート「それってどんな服?~sign language dress up~」のコーディネートを「美術と手話プロジェクト」が担当しました。

「ドレス・コード?着る人たちのゲーム」展では、京都服飾文化研究財団が所蔵する個性的な衣装が展示されています。

この展覧会では「ドレス・コード」を「私たちの生活のなかで、服を着る時のルールや型」ととらえ、「そこで着られる服」をたくさん取り上げています。例えば、学校で着る学生服、会社で着るような男性用スーツなど。私たちはそうした「ルールや型に合わせた服」に何らかの共通のイメージをもっています。そして、私たちはある集団のなかに入るとき、あるいは○○風に見られたいと思うときには、その「イメージに合う服」を選んで着ます。

では、そうした「服」がもつイメージとは具体的にどのようなものなのでしょうか?
それを考えるために「ライダーズジャケット」「トレンチコート」を取り上げ、 2グループに分かれて

①講堂でテーマの服を見て自分の記憶やその印象について各自キーワードを付箋に書く
②展覧会会場に移動してその服の展示を見る
③再び講堂に戻り、キーワードや展示作品をもとに話し合いながら手話を制作する
④各グループが発表をし、皆でその手話を共有する

という流れですすめました。そしてグループで「服」の共通のイメージや形を「手話という視えることば」で表現してみました。

「ライダーズジャケット」グループの様子です。

最初にその服の【画像】を見ただけの時は、「ワルっぽい」「重い」「洗えない」等、のコメントが多く見られましたが、【実物】を触ったり試着してみることで、「女子が着るとかわいい」「何でも似合う」と、変化が出てきました。そして展示室に行ってみると、刺激的なデザインのライダーズジャケットが並んでおり、また新たな印象が生まれました。
そうしてたくさん出されたキーワードをみんなで共有しつつ、学芸員も混ざった話し合いでは熱が入り、「ライダーズジャケット」にふさわしい独創的な手話表現が生まれました。

美術と手話プロジェクトがスタートして8年経ちますが、関西で企画を行ったのは今回がはじめてでした。参加者から「また関西で企画を是非!」「美術と手話プロジェクトの関西支部を!」といった、我々の活動に期待する声が多く寄せられました。

 

 

 

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